N式サイド差込式とは

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N式サイド差込式(えぬしきさいどさしこみしき)



N式サイド差込式N式箱の中で、巾に当る面の2箇所が額縁状になり、フタの両サイドの出っ張りをその額縁に差し込んで封をする形
弊社ではN式サイド差込式と呼んでいます。

ある程度の数量では抜型を初回に作って、それを使って加工するタイプになります。


フタを両サイドの額縁に差し込んで封をするため、フタが箱内部に差し込まれないで済むというのが大きな利点になります。


N式箱は基本的に組み立てて箱の形を作りますが、どうせ抜型を作るのであれば、テープなどの副資材を使わずに封ができるように
フタは差し込みタイプにするのが普通です。

そこでフタの先端を箱内部に差し込むと問題がでるような梱包では、N式上差込式よりもこのN式サイド差込を使うことで内容物に干渉せずに梱包できるようになります。


N式サイド差込の弱点は、内フラップを付けないと、両サイドの巾に当る面の上側は、額縁の上にフタが乗っかっているだけの状態になることです。

そのため場合によってはそこに隙間があいてしまいます。


それを避けるために内フラップをつけると、N式サイド差込の内フラップは箱内部に差し込む向きでしか入れられないため
(額縁の面と並行に差し込まれます)、また箱内部に干渉してしまうという問題がでてきます。

折角、箱内部を干渉しないようにN式サイド差込にしても、内フラップをつけることで、結局、上差込式と同じ差込を両サイドの2箇所分増やすことになってしまうのです。


しかし内フラップをつけることで、この箱は箱の上下方向からの強度がとても強くなります。

巾に当る面は額縁でただでさえ2重に折り返されたダンボールがあるのにプラスして、内フラップの1枚が加わり、
正面側ではサイドを差し込んで固定されたフタ部分と内側の2重構造になり、
4面ある立ち上がり面のうちの3面が2重以上の枚数で構成されるようになるためです。


そのため内部を干渉させない目的でN式サイド差込にする場合は、内フラップをつけず、
強度があるN式サイド差込を作りたい場合は、内フラップをつけるように使い分けています。


N式サイド差込式の組み立て方です。

N式サイド差込の組立1N式サイド差込の額縁

まず両サイド(巾の面)の額縁を組み上げます。

両方組み上げた時点で、底面は出来上がっていますので、すぐに物を入れられます。

底面がみかん箱タイプ上差込下組式に比べて、N式サイド差込では、平らで綺麗なのが一目瞭然です。

N式サイド差込の内フラップN式サイド差込の組立4

内フラップがあるものは、次に両サイドの内フラップを箱の内側に差し込みます。

この時点で、箱はガッチリしていますので、形としての丈夫さが手にとって判ります。

N式サイド差込の外フラップ1N式サイド差込の外フラップ2
N式サイド差込の外フラップ3
最後に箱前面側の両サイドについたベロを、最初に組み上げた両サイドの額縁の中に差し込んで封をします。

この作業が、面倒・・・と言えば面倒ですが、しっかり入り、入れてしまえばガッチリかんでいますので、
再封性を持たせつつ、丈夫な梱包がしたい場合は、お勧めの形です。