ダンボール箱をオーダーメイドで手配しようとした時、その発注数量(ロット)で単価が大きく変わってしまうことにお気づきになるかと思います。
そこで脳裏をよぎるのは置き場の問題ではないでしょうか?
特に初めて手配されるような場合は、100個と言ってもどのくらいの置き場の広さが必要になるのか見当がつかないかと思います。
そこでザックリと簡単にその置き場の体積をイメージできる方法をご説明いたします。
まず置き場の体積の前に面積の方からご説明します。
段ボール箱には形がとても沢山ありますので、ここでは最も多く出回っている「みかん箱タイプ」という形の場合で置き場をご説明します。
この形は畳んだ状態で納品になり、大抵は10個で結束紐を使って束ねられております。
手配しようとするものの凡そのサイズは頭にあると思いますので、その長さ・巾・高さという3つの寸法を元に置き場の体積を見積ります。
畳んだ状態の縦横の寸法ですが、ズバリ
縦:巾+高さ
横:長さ+巾
で考えて大丈夫です。
厳密にはフルートの種類(段の厚さ)によって違ったり、積上げる際に若干ずれたりはしますが、置き場をザックリとイメージするには
これで十分かと思います。
手配する予定のサイズが、長さが30cm、巾が20cm、高さが10cmであれば、
畳んでペタンと置き場の床に置いた時は縦:20+10=30cm、横:30+20=50cmの大きさになるといった感じです。
次にそれが積上げられていきますので、その置き場の高さの考え方です。
この部分はフルートをどうするかを決める必要があります。
使う材質の厚みが判らないと、置き場に積上げた時のサイズも判らないのです。
と言っても一般的なフルートには3種類しかなく、3mm、5mm、8mmとなります。
最も一般的なものが5mm厚で、輸出用途や重量物で8mm、小さなものの梱包や内装箱用途であれば3mmという感じです。
フルートすら決まっていない場合、この置き場を考えるだけなら、とりあえず一般的な5mm厚で考えるといいと思います。
さて高さは単純にこの厚みに個数を掛ければ良いのかと勘違いしがちですが、
みかん箱タイプの場合、グルっと箱の周囲を囲い、それが畳まれているわけですから、ズバリこの厚みが2重(2倍)になっているのです。
従いまして、例えば5mm厚の段ボールで置き場に100個を積上げる場合、
5mm×2重×100個で丁度1mの高さの置き場が必要になるという感じで計算します。
体積という見方ですと、
先に説明しました箱、長さが30cm、巾が20cm、高さが10cm、を100個置く置き場は
30x50cmの床スペースに高さ1mの置き場が必要という感じになります。
弊社のお客様の置き場を見ますと、人の背の高さくらいまで積上げているところが多いです。
あまり高いと特に女性や背の低い方は一番上の束を取り出しづらく大変になります。
そのためだいたい150cm〜170cmくらいまで積上げているパターンが多いです。
5mm厚の材質で手配した場合、丁度1箱で厚みが1cmになりますので、170個くらいまでが一山の数量になるようです。
それを越す高さになる数量の場合は、2列積み、3列積みと、面積のところが増えていきます。
あとはその箱の使用頻度を考えて手配すれば、最適な体積で最適な発注ロットが考えられるのではないでしょうか。
なお、ここでのご説明は畳まれたみかん箱タイプの箱を平らに置いてその上に枚数分だけ積上げていくように計算しましたが、
極小ロットで手配される場合で、物置の棚のようなところに保管されるお客様では、
縦に立て掛けて置いて、横方向に枚数分並べられるところもございます。
数量が少なくて、あまり使用頻度が多くなければ、これでも大丈夫ですが、
当然立て掛けているだけですので置き場の段ボールが倒れやすく、数量が増えた場合はお勧めできません。 |