段ボール箱の販売をしていると良く耳にする「宅配サイズ」という言葉ですが、
宅配便の業者さんが送料を決めるために、箱の長さ・巾・高さの3辺の寸法を合算した3辺長という数字で、
荷物の大きさを判断し、それによって送料を決める尺度を宅配サイズと言います。
60サイズ、80サイズ、120サイズなどという数字で区分けされて使われています。
例えば箱の寸法が長さ30cm×巾20cm×高さ25cmですと、3辺を合計した合計3辺長は75cmです。
大抵10cm刻みだったりしますので、その場合、80サイズという宅配サイズになり、それに応じた送料がかかるといった感じです。
宅配サイズというと何となく体積で計算されるイメージがあり、各辺は掛けて数えるのかと思いがちですが、各辺を加算しているだけなところがポイントです。
また宅配サイズの単位はcm(センチメートル)になりますので注意です。
宅配サイズを測るところはダンボール箱の場合、荷姿寸法になります。 内寸法とは異なりますので、注意が必要です。
荷姿寸法とは荷物を入れた段ボール箱を外側からメジャーで採寸したサイズです。
宅配サイズごとの料金や最大サイズなどは宅配業者ごとに異なりますので、事前に調べておく必要があります。
例えば弊社でも良く使う佐川急便さんでは通常便の最大サイズは160cmです。
もう一つ注意点は、宅配サイズの最大寸法や料金は寸法だけの判断ではなく、重さも見られる点です。
料金表などを良く診れば判るのですが、例えば同じ佐川急便さんで3辺長合計が100cmの場合(宅配サイズ100)、重さは10kgまでとなっています。
宅配サイズだけ気をつけても、内容物の重さがそれをオーバーしていると、その上の規格の宅配サイズ扱いになってしまいます。
また文字通り3辺の合計寸法ですので、各辺をどのように作るかで段ボールの単価も大きく変わります。
「宅配サイズ80で作ってください」といったお問い合わせをいただく時がありますが、
3辺長の合計が80cmになるように作ると言っても各辺をどのように配分するかは全く決まりがありませんし、
逆にどうにでもできるところですので、とても困ってしまいます。
「宅配サイズ80」と言っても、何通りも作ることが出来、その段ボールの値段や仕様は大きく変わりますのでご注意下さい。
別の頁でご説明してありますが、
長さや巾を小さくして高さを高くすると段ボール箱としての金額は安くなります。
同じ宅配サイズでも箱の値段は変わるのです。
だからと言ってあまりノッポな形でオーダーしてしまうと、
荷扱いが心配な宅配便での出荷の場合、倒してしまわないかなど心配が付き物です。
内容物の入れ数や特性から安定した3辺の寸法を考え、例えばちょっとのオーバーで丁度宅配サイズの80cmを越えてしまう時などに、
長さと巾と高さの比率を考え直してみるなどの方法がよろしいかと思います。
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