ITFコードとは

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ITFコード(あいてぃーえふこーど)

物流商品コード用バーコードシンボルが正式な名称で、主に物流用のバーコードとしてダンボールの外装箱に直接印刷してあります。
Interleaved Two of Fiveの略でITFです。
直訳すると「交互に入り込んだ5本の2つ」となります・・・と思います。

ITFコードは左から5本の太さの異なる黒い線で1つの数字を意味して、
次にその黒い線どうしの間の白い5本の線(黒い線どうしの隙間)で1つの数字を表しています。

 >> 黒白黒白黒白黒白黒白 <<

となっていて、この5個の黒で1つの数字、白の5個で1つの数字です。
交互に入り込んだ黒と白、それぞれ5本の線で、2つの数字の意味を成すのです。

実際のITFコードでは最初の黒の前にスタートコードバーと呼ばれる2本の黒い線があります。
同様に終わりの部分にも2本の黒線があり、ストップバーコードバーと呼びます。

ITFコード
ITFコードの下の部分には意味する内容を数字で羅列してありますが、
ITFコードは14桁ですので、数字が14個並んでいるはずです。
最近まで16桁の拡張バージョンというITFコードも存在しましたが、国際標準にあわせる必要性に迫られ、それらは14桁に修正されてきています。
輸出される場合のITFコードは14桁である必要がありますので、注意です。

14桁のそれぞれの数字は場所によって意味が異なり、ITFコードでは下記のようなルールになっています。

左から
1個目の1桁:物流識別コード
2~3個目の2桁:フラッグコード
4~8個目の5桁:商品メーカーコード
9~13個目の5桁:商品アイテムコード
14個目の1桁:チェックデジット

一方、JANコードの方は標準で13桁ですので、どっちかわからないという人は桁数を見れば判ります。
ちなみにJANコードはタバコの箱など小さなもの向けに8桁の短縮バージョンもあり、
Japan Article Numberの略です。

ITFコードのサイズは上の図のように決まっており、これを拡大縮小して使うことが出来ます。
その倍率が決まっており、1.2~0.25倍の15段階となっています。
但し段ボールへITFコードを直接印刷をする場合は倍率0.6倍以上が望ましい、とされておりますが、
よく眼にするのは1.0倍で印刷されたITFコードです。

印刷の手配をする場合は、印版を作るようになりますが、ITFコードの数字(14桁の番号)を伝えていただければ
それを元に版下を作ることが出来ます