事例

文書保存箱

書類を長期に保管する目的として作られたダンボール箱を業界用語で「文書保存箱」といいます。「文書保存箱」といってもサイズ・形状・材質など内容物によって様々なバリエーションがあります。
ここでは文書保存箱の作品事例をご紹介いたします。
k-文書保存箱天面2011.02.28.jpg


まず箱のサイズからですが、文書保存箱はA3・A4などの用紙サイズそのものを入れる場合や、その用紙サイズをファイルやバインダーなどに挟んで梱包する場合とあり、それによって箱の内側の寸法は違ってきます。
今回はA3の用紙サイズを基に、用紙を寝せた箱のサイズを設計いたします。
箱の内寸は、一般的に物の大きさから5mmから10mmくらいの余裕を取りますので、A3サイズ(420×297mm)の大きさの場合、長さ425mm×巾302mmに設定いたします。また高さサイズは用紙の入り数などで変わってきますが、今回は他の2辺からバランスをとって300mmの内寸とさせていただきます。
次にダンボールの材質ですが、文書保存箱は比較的長期の保管用の箱となりますので、ダンボールの肉厚は5mmのAフルートか8mmのWフルートが使われます。
Aフルートの場合は、通常梱包用の箱と比べ、強度の強いライナーK6を使い、中芯は160g以上の強度がbetterです。
また文書保存箱などの書類保管用の箱は、棚やロッカーなどの寸法が決まった場所に入れる場合に、箱の外側サイズも重要になってきます。
当社の寸法設定ですとAフルートの場合は、膨らみを考慮した外側のサイズは内寸から長さ・巾に対し11mmプラスし、高さは19mmプラスされます。
また同じようにWフルートの場合は、内寸から長さ・巾に対し18mmプラスし、高さは32mmプラスといった感じです。
箱の形状につきましては、今回はコストパフォーマンスに優れた「みかん箱タイプ」で考えてみたいと思います。
k-文書保存箱中2011.02.28.jpg
梱包の仕方は、底の面につきましては面の真中で観音開きになるように蓋を閉じ、中心と両側をH型になるようにシール致します。
k-文書保存箱底面2011.02.28.jpg
また天面につきましては、文書保存箱の場合書類を出したり仕舞ったりを多くするので再封性のある形状で作成いたします。
この形状から、上が差し込み式の場合は通常初回に「抜き型」を作成する必要がありますが、みかん箱形状と比べ、箱の最大サイズの許容範囲が縮小されてしまいます。
k-マルタック2011.02.28.jpg
今回のように、みかん箱形状の場合は上の写真のような「糸付鋲」を上蓋に取り付け、箱を出し入れし易く致します。
上記の物は留めたい場所に穴を開け、裏側からハンマーで潰して固定する「文化鋲」と呼ばれる物もありますが、当社では裏側が強力なシールになっている「マルタック」を取り扱っております。
写真のように、タコ糸が付いている物と、付いていない物の2個合せて、1つのセットとなります。
k-文書保存箱天面2011.02.28.jpg
蓋はマルタックのタコ糸が付いている方を、グルグルッと巻いて封をします。
k-文書保存箱納品形態2011.02.28.jpg
納品形態は、箱を潰した状態でのお届けになります。

 

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