ダンボールとネット販売

ネット販売における当店の考え方

インターネットショップを開店されて注文が来て、さて出荷しようと考えた時、「しまった!」とついつい忘れられがちなダンボール。この商品出荷の影武者のような存在のダンボールについて、特にネット販売における当店の考え方をお話します。

段ボールによる商品の包装には、昨今めまぐるしい技術開発によって様々なものが出てきています。フルカラーの印刷が施されたものや、フルート形状が表に出ているものなどなど。確かに店頭で他の商品と並べられて販売されていれば 美しい包装・目をひく包装の商品に対して購買意欲が傾くと思います。

しかしネット販売ではどうでしょうか? 仮にフルカラー印刷された段ボールで包装されていても、PPバンドが食い込んでいたり、運送業者のラベルがベタッと貼られていたり、運送途中に傷がついていると返って汚く見え、さらに中身の商品が大丈夫なのか不安にすらなるのではないでしょうか?

そのようなネット販売に特有の包装条件について、当店では次の5点が重要なのではと考えます。

1.スピード

ネット販売の魅力の一つが、いつでも画面でオーダーすれば即買い物が出来る点だと思います。
わざわざ遠方の販売店まで足を運んで探すよりも楽で速いからではないでしょうか?
その反面の弱点が注文してから手元に届くまでの時間ではないでしょうか?
従ってネットショップ様の出荷の時間を遅らすことは、そのお店の販売の足をひっぱることになりかねない。
影武者としてのダンボールにはそれは許されないことなのです。

2.販売促進を促すフルカラーの印刷より、イメージが大切

冒頭でも書きましたが、フルカラー印刷はそれはそれで綺麗ですが、果たしてそこまで必要なのか?と思います。
しかし販売した後、お客様に商品が届いたときの感動を損ねてしまうようでは悲しいですよね・・・。
ロゴや商品をイメージする簡易印刷程度がネット販売では妥当なのではないかと当店では考えます。

3.丈夫な包装

ネット販売ではその販売ルートは殆ど自社便以外の運送業者にゆだねられると思います。
その際、包装された商品には通常の販売ルートよりも大きな衝撃が加わるのが想像できます。
また荷役作業のしやすさからPPバンドを掛けられるのも普通になっています。
したがって通常の販売ルートでの出荷よりも丈夫なダンボールによる包装を心がける必要があると思います。

4.個別の商品のサイズに適応した包装を少しずつ

そのネットショップさんによって異なるとは思いますが、ネットでの販売では、同じ大きさの商品ばかりがまとめて出荷されるという形はあまり無いのではと思います。
あるお客さんにはこれがいくつ、こっちのお客さんにはこれとこれが 1個とこれが2個で販売。
こんな出荷では、まとまった数量のダンボールを確保しようとするときりが無いのではないでしょうか?
必要なサイズの箱が最小ロットでストックされていれば充分だと考えます。

5.リサイクルに配慮

そして忘れてはならないのが、販売した商品がお客様に届いたあとのこと。
従来の物流では影武者のダンボールは、量販店さんや問屋さんまで商品をお守りすれば、そこでお役目は終わったのですが、ネット販売では家庭にまでその守備範囲を広げております。
販売をするそれぞれのお店はその廃材の処理を仕事の一環としてルートを作っていますが、一般の家庭ではその廃材の処理のしやすさや、また環境保護の観点からリサイクルまでを考えねばなりません。
その点、ダンボールはリサイクルの優等生!段ボールゴミとして各自治体でも回収ルートが確立されているはずです。

※当店ではこれらの要点をふまえたサービスを徹底して提案・製造・販売をしております。